スケールは覚える必要があるの?

ある日のぽんた……

ぽんた
ぽんた

本とかネットによく「~スケール」とか書いてあるけど、そんなの覚える必要あるのかな?ドレミファソラシドだけで良いんじゃないの?

スケールとは

特定のルールに従って音を並べたもの。また並べ方のことを言う。

私たちがよく聞くドレミファソラシドは「Cメジャー・スケール」と呼ばれている。

しゃっ子
しゃっ子

あら、ぽんたくん。

スマホ見ながら難しい顔してどうしたの?

ぽんた
ぽんた

あ、しゃっ子さん。

ギターに付いて調べていると、よく「なになにスケール」って言葉が出てくるけど、意味がよくわからないし、そもそも覚える必要はあるのかな?

しゃっ子
しゃっ子

んー、確かに「覚える必要があるか?」と言われるとなんで必要かって説明できないわね。

ぽんた
ぽんた

そうなんだ、スケールについて書いてあるサイトはいっぱいあるんだけど、「なんでスケールを練習するのか」についてはピンと来なくて。

使うかどうかわからないことを練習するのはおっくうだよ!

しゃっ子
しゃっ子

アタシはなんとなく出来るようになったし、覚えていると便利なような気がするけど………うーん、やっぱり説明できないわね!

ちょっと伯爵に聞きに行きましょうか。

ぽんた
ぽんた

いいね!行こう!

伯爵邸(イメージ)

ピンポーン!

伯爵
伯爵

あれ、しゃっ子さん、ぽんた君。

どうしたんですか?

しゃっ子
しゃっ子

実は…(カクカクシカジカ)

で、アタシ自身もうまく説明できなくて伯爵に聞きに来たの。

伯爵
伯爵

なるほど。

必要性を感じないのなら覚えたり練習したりしなくて良いですよ。

ぽんた
ぽんた

ちょっと!冷たいっすよ!伯爵!

伯爵
伯爵

ただし覚えたり練習することによって得られる利点は沢山ありますよ。

ぽんた
ぽんた

それ聞きたいっす!

伯爵
伯爵

まずは演奏面での利点ですが、指盤上の様々な場所でスケールを弾く時の指使いに慣れておくことで、何か曲を練習し始めたときに習得するのが早くなります。

ぽんた
ぽんた

なんで?

伯爵
伯爵

曲と言うのは、適当に音を並べているのではなくて

「キー」というものがあり、

その「キー」に対応したスケールを中心に演奏されているんです。

キーとは

その曲の中でなんの音が使えるかを指定したもの。

ぽんた
ぽんた

えーっと、つまり?

伯爵
伯爵

スケールを弾きなれることによって、脳が

「お!なんだかこの音の並び知ってるぞ!」

「それなら、この指の動きだな!」

と意識しなくても自動的に導き出してくれるようになるんです。

しゃっ子
しゃっ子

車の運転みたいなものかしら?

初心者の頃は教本に載ってた方法を忠実に守りながら運転しているけど、慣れたらわざわざ「何メートル前に指示器出そう」とか「止まる前はこれくらいの強さでブレーキを踏みこもう」とか思わないでも、きちんとできるものね。

ぽんた
ぽんた

なるほどねー。

曲を演奏する前の準備運動みたいなものか!

伯爵
伯爵

あと、スケールを弾き続けて耳が成長すると

その時々に応じた「不自然な音」もわかるようになります。

キーに対応したスケール以外の音を弾くと少し濁って聴こえるのです。

ぽんた
ぽんた

へー!じゃあ、CDに合わせてなんとなく練習している時に

「うわ!今弾いた音汚い!」

って感じることあるけど、あれはスケールに含まれない音を弾いちゃってたのかあ。

伯爵
伯爵

そうですね。

ただ意図的に音を外してカッコよく流れを作っている場合もあるので一概には言えないのですが。

しゃっ子
しゃっ子

アタシはできないけど、アドリブする時にも必要よね?

伯爵
伯爵

その通りです。

アドリブする時は、曲のキーに対応したスケールのほか

コード1つ1つに心地よく響くスケールが存在しています。

ぽんた
ぽんた

うへえ。

コード1つ1つってそんなの覚えるの無理でしょ。

しゃっ子
しゃっ子

そうよね。アタシもそれでアドリブは諦めたんだもの。

伯爵
伯爵

実際、覚えるスケールの数と言うのはそんなに多くないんですよ。

同じ音で構成されているのに、ややこしい別名がついていたりするだけです。

ぽんた
ぽんた

パスパス!

難しい話はわからないよ!

伯爵
伯爵

ははは、そうですね。

また必要になった時にちょっとずつ考えれば良いですよ。

伯爵
伯爵

そして、演奏以外では作曲や編曲をする際にも役に立ちます。

ぽんた
ぽんた

お、僕もいつか作曲してみたいな!

伯爵
伯爵

「いつか」と言わず、今から作ってみてはどうです?

ぽんた
ぽんた

いやあーー

だって、どうやってやればいいのか…

伯爵
伯爵

思いついた鼻歌にコードを付けたり。

コードをつなげた上に歌を乗せたり。

と言っても難しいですよね。

そこで!スケールの知識を使うのです。

ぽんた
ぽんた

ん、そうか!

曲は何かのキーの上で演奏されてて、それに対応するスケールがあるから、スケールに含まれる音を選んでメロディーを作ればいいんだ!

伯爵
伯爵

そう、それで少なくともめちゃくちゃなメロディーにはならないですね。

しゃっ子
しゃっ子

コードに対応したスケールも使えるし、

逆に使ったスケールに合うコードを付けたりできるわけね。

伯爵
伯爵

その通り!

ぽんた
ぽんた

よーし!

なんとなくスケール練習する気がわいてきたぞ!

しゃっ子
しゃっ子

アタシも、もう一度勉強して曲とか作ってみようかな!

伯爵
伯爵

ふふ。

二人とも楽しみにしていますよ。

伯爵
伯爵

※ここまで読んでくれたあなたへ

少し難しい事を言いますが、

ギターはキーが変わっても左右に平行移動するだけで、そのキーに対応した同じ種類のスケール、同じフレーズが弾けとても便利な楽器です。

つまり、各スケールをマスターすると言うことは

どんなキーでも演奏できるようになる

と同意だと考えても良いと思います。

まとめると…

スケールを覚えたり練習する理由は

point!
  • 曲の習得を容易にする
  • 演奏能力を向上させる
  • 耳を鍛える
  • アドリブするための基礎力をつける
  • 作曲・編曲する時の知識として

メジャー・スケールの練習(単一弦)
初めてスケールを練習する方向けに、スケールの説明と、一番初めにやりたい練習をとても解り易く書きました。

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