今回はコードがどのようにして作られているのか、またコードネームはどのように付けられているのかをご紹介したいと思います。
これで何が身に付くのか?
■このページの学習効果■
◎コードを自分で作成できるようになる。
◎コードに対して外れない音がわかるようになる。
の2点です。
ですが以下のような方には必要ありません(少数ですが確実に存在します)
- 1000種類以上あるコードを覚えることができる。
- 正直コードなんてその都度覚えるから自分で作れる必要はない。
- 感覚で音が合っているか間違っているか分かるし、修正するだけの努力が出来る
私は正直言ってそんなに時間もありませんし、そもそも基礎的なこと以外にも時間を割きたいですし、曲もいっぱい覚えたいですし…
と、まあ。
音楽は効率的に身に付けるようなモノでは無いのですが、限られた時間でより多くの事を楽しもうと思うと、どうしてもこう言った知識や基礎練習でさっくり覚えてしまいたくなるんですよね。
では、まず組み立て方の解説から行きましょう!
■解説■
まずこちらを見て下さい。
Cメジャー・スケールが記されています。
これを一つ飛ばしで音を3つ積み上げるとトライアド・コードを作ることが出来ます。
【用語1】トライアド(3音の)
【用語2】ダイアトニック・コード(あるキーの上で使えるコード)
例えば。
Cコードは。
ドとミとソの音を組み合わせで構成されています。
同じようにDmコードは、
レとファとラで構成されています。
ここで、
「何で同じように積み上げているのにDの場合はマイナーになるんだ?」
と疑問に持たれる方もいるでしょう。
それは、インターバルの違いが関係しています。
Cコードは
ドとミまでの距離が長三度(半音4つ分)。
ドとソまでの距離が完全五度(半音7つ分)になっています。
それに対してDコードは
レとファまでの距離が短3度(半音3つ分)。
レとラまでの距離が完全5度(半音7つ分)です。
つまりスケールを順番に数えて行った場合の3番目の音がDmの方が半音低いと言うことです。
言い換えるとマイナー・コードとメジャー・コードの違いは3度の音が半音高いか低いかということです。
これで今までに出て来た7つのコードのうち6個の成り立ちはわかったと思います。
残るはBdim。
dimというのはdiminished(減音程)のことです。
では先に構成音を見てみましょう。
シ・レ・ファですね。
シとレまでの距離は短3度(半音3つ分)。
シとファまでの距離は減5度(半音6つ分)です。
もうおわかりですね?
dimの付くコードはメジャー・コードと比べると、3度の音と5度の音が半音低いのです。
さてここまでに出て来たコードはダイアトニック・トライアド・コードですが。
なぜ単にダイアトニック・コードと言わず、「トライアド(3音の)」という言葉を入れているかと言うと、一般的にダイアトニック・コードは7番目の音を入れた7thコードの事を指すことが多いからです。
では7thコードを一覧を見てみましょう。
CM7:Cメジャー・セブンス・コード
Dm7:Dマイナーセブンスコード
Em7:Eマイナー・セブンス・コード
FM7:Fメジャー・セブンス・コード
G7:Gドミナント・セブンス・コード
Am7:Aマイナー・セブンス・コード
Bm7(♭5):Bマイナー・セブン・フラットファイブ
一気に名前がややこしくなってしまいました。
ですが、コードの作り方の仕組みは先ほどのトライアド・コードと同じで、音を1つ飛ばしで4つ重ねれば完成します!
例えば。
CM7は。
ドとミとソとシの音の組み合わせで構成されます。
Em7だと、
ミとソとシとレで構成されています。
他のコードも同じルールで作って行きます。
これでコードの基本となる「トライアド」と「7th」はばっちりです!
(厳密に言うともう少し種類があるのですが…最初はここまででokです!)
わからない事などありましたら、どんどんコメント欄にお願いします。
コメント