カッティング習得のための始めの一歩「ブラッシング」
カッティングと言えばブラッシング!
と言っても良いくらい、ノリの良いカッティングをする上でブラッシングは大事です。
ブラッシングとは左手を軽く弦に触れた状態でピッキングをして、弦とピックがぶつかる音だけを鳴らすテクニックです。
楽譜ではXマークで記されています。
しかし、ブラッシングには明確な音程がないので、結構適当にやってしまっている人が多いのも事実です。
と言うことで、今回はブラッシングの音をしっかり鳴らせるようになるための練習方法を紹介します!
STEP1 ブラッシングの音だけを鳴らす
まずはブラッシング音だけを鳴らせるようになりましょう。
ピックが全ての弦に当たるようにストロークをし、ピックの軌道が斜めにならないように注意しましょう。
音がひとかたまりに聴こえるように、テンポに関わらず素早くピッキングします。
ブラッシングは「ザッ」と音がひとかたまりに聴こえることによってノリを出すことができます。
腕を斜めに振ってしまうと、各弦に当たる時間がバラけてしまい「バララ」とキレの無い音になってしまい、ノリの悪いカッティングになってしまうので注意しましょう。
また、斜めにピッキングすることによって、ピックの側面が弦にこすれる音が大きく出てしまいます。
自宅で練習している時は気付きづらいですが、スタジオやライブでギターを大音量で鳴らすとかなり耳障りな音になりますので、狙ってノイズを出す場合以外はピックは平行に当てる方が良いでしょう。
STEP2 全ての弦をしっかりピッキングできているかチェックする
全ての弦をしっかり弾きましょうと言っても自身で確認するのはなかなか難しいですよね?
そういう時は、6弦や1弦だけ音程のある音を出して、他をブラッシングで弾きます。
こうすることによって、しっかり音程のある音とブラッシング音が同時に鳴っていればしっかりとピッキング出来ているかが確認できます。
上の譜面はしっかり低音弦が弾けているかをチェックするためのトレーニングです。
中指などで6弦の8フレットをしっかりと押弦し、他の指は1~5弦に触れた状態でピッキングをします。
しっかりピッキングが出来ていれば、ブラッシング音に交じって「ド」の音が聴こえるはずです!
次は高音弦がしっかり弾けているかをチェックするトレーニングです。
今度は小指などで1弦の8フレットを押弦し、他の指は2~6弦に軽く触れた状態でピッキングをします。
しっかりと高音弦まで弾けていれば、ブラッシング音に交じって高い「ド」が聴こえてきます。
STEP3 2,4拍目にアクセントを入れる
次はブラッシングだけでもノリが出せるように、2,4拍目にアクセントを入れて弾いてみましょう!
アクセントは力んだり、腕を大振りにして入れるのではなく、ピッキングの深さでコントロールします。
アクセントを入れるところ以外→浅くピッキング
アクセントを入れる部分→普通にピッキング
音に雑味を入れたい場合→深くピッキング
という様にすると表情豊かなカッティングが出来るでしょう。
腕に力を入れたり、大振りにすると、弦の振動が暴れてしまいキレの良いカッティングになりづらくなります。
よくプロの方が激しく弾いているのを見ると思いますが、あれは飽くまでパフォーマンスとしてやっているだけで、実際には演奏に必要な力しか入っていません。
まずはSTEP1~3内容を、何も意識しなくても出来る状態まで持っていきましょう!
そうすれば演奏の質がグッと上がるはずですよ!
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