ここではよく使われているTAB(タブ)譜の表記について解説します。
(簡易的な奏法の解説も書いています。)
基本的な読み方
TAB譜は下から順にギターの6弦から1弦を、数字はギターの何フレットを押さえるかを表しています。
例えば
最初の小節は
5弦の2フレットを押さえる。
次の小節は
5弦の3フレットと4弦の5フレットを同時に押さえる。
ギター特有のテクニックの表記
スライド
スライドとは音を鳴らした後に、ピッキングをせずに左指を滑らせて音をつなげるテクニックです。
例えばこの表記ですと4弦5フレットをピッキングした後に左指を押さえたまま7フレットまで滑らせて音をつなげます。
チョーキング(ベンド)
チョーキングとは弦を弾いた後に、弦を左指で曲げることによって音程を変えるテクニックです。
矢印の先の言葉によってどれくらい音程を変えるか種類があります。
- full→2フレット高いフレットと同じ音になるまで音を上げる。
- 1/2→1フレット高いフレットと同じ音になるまで音を上げる。
- 1/4→微妙に音程を変える
例えばこの表記ですと、
3弦7フレットを弾いた後に左手で弦を曲げて音程を変え、3弦9フレットを弾いた時と同じ音にします。
ハンマリング・オン
ハンマリング・オンとは弦を弾いた後に、左手で違うフレットを叩いて音を鳴らすテクニックです。
単に「ハンマリング」と呼ばれることが多いです。
この表記ですと、2弦8フレットを弾いた後に2弦の10フレットを左手指で叩いて音を鳴らします。
プリング・オフ(フリック・オフ)
プリング・オフとは事前に出したい2つの音を左手で押さえておき、
弦を弾いた後に、左手の指をフレットから離してもう一つの音を鳴らすテクニックです。
この表記ですと、10フレットと12フレットを別々の指で押さえておき、12フレットの音を鳴らした後に12フレットを押さえていた指を離して10フレットの音を鳴らします。
また
ただ離すだけをプリング・オフ
弦に指を引っ掛けながら離すのをフリック・オフ
と言う様ですが、あまり使い分けている人を見たことが無いのでまとめて「プリング・オフ」で良いと思います。
ヴィブラート
ヴィブラートとは、弦を曲げたり元に戻したりを繰り返して音を揺らすテクニックです。
ブリッジ・ミュート(パーム・ミュート)
ブリッジ・ミュートとは右手の側面を弦に軽く触れさせて音程が消えない程度に音をこもらせるテクニックです。
この表記ですと左手はどこも押さえずに右手の側面を弦に軽く触れさせて6弦をピッキングします。
ブラッシング(ゴースト・ノート)
ブラッシングとは音程のない音を鳴らすテクニックです。
弾き方は左手で弦に軽く触れて音が出ない状態でピッキングをする、もしくはピッキングと同時に右手の親指の下や小指の下などを触れさせて音程が出ないようにします。
※必要に応じて解説は増やして行きます。
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